Vol.4女性の栄養失調とプチ不調。
働く女性に多い肌・便秘トラブルは、ビタミン・ミネラルと食物繊維の栄養失調が原因かもしれません。どうしても外食やお弁当に偏るので、炭水化物や動物性の脂質やたんぱく質を過剰にとってしまいます。その一方で、体の代謝を助けるビタミンやミネラル分、腸内の善玉菌の活性化を助ける食物繊維が不足してしまいます。
下記のグラフは、平成23年国民健康・栄養調査の結果をグラフにしたものです。すべてにおいて1日の推奨基準に達していません。
<女性の一日あたりの栄養摂取量>
1日の推奨基準:100mg 1日の推奨基準:6.5(月経なし)/11mg(月経あり)
(出典:厚生労働省「平成23年国民健康・栄養調査」)
◇飽食時代に現代型栄養失調?!
3食きちんと食べていても、手軽な加工食などに手が伸びてしまい栄養バランスに問題がおきています。「現代型栄養失調」と呼ばれる最近の栄養失調問題は、野菜と魚をさけて、お肉やお菓子をよく食べていることが原因で、体調不良の女性が増えています。自分は大丈夫と信じている方も、3日間さかのぼって食べたものを記入すると、何に偏っているのか、何が足りないのかが見えてくるかもしれません。
現代型栄養失調の一番の解決策は、野菜を食べることです。ビタミン・食物繊維・ミネラルを摂るには最適な食材です。野菜をよく食べているように心がけておられる方でも、足りてないかもしれません。
1日の推奨基準:350g
(出典:厚生労働省「平成23年国民健康・栄養調査」)
◇慢性的な野菜不足。
調査ではどの世代も1日の350gに全然足りていないことが分かりました。もし食べる量に自信がない方は、旬の野菜を食べるように心がけましょう。
野菜は旬の方が栄養価が高いので、小食の方も大助かりです。サラダで食べる方は、ノンオイルではなく、キヨエ・オリーブオイルと一緒に食べてください。なぜなら油を使わないと脂溶性ビタミンが効率よく吸収できません。
精神面に作用するカルシウムは、加工食品の添加物によく含まれるリンと結びつきやすくリン酸カルシウムとなって体外に排出されていることが多いので、カルシウム不足になっているかもしれませんので、外食・弁当が多い方は特にカルシウムを意識してとるようにしましょう。